こんばんは、ライターのginです。
私は営業経験が10年あり、その後は職務はマーケターやライターへシフトしています。
今回は営業の体験談をお話したいと思います。
私は2007年~2009年のアルバイト・パートの求人誌・サイトの営業職に従事しています。今回はそこで得た知見をお話しします。
営業はいくら売上がないといけないのか
上司から言われたのは「年収の3倍」を稼ぎなさいというものでした。
分かりやすく言うと「額面30万円の給与をもらうのであれば、自分の仕事でその3倍の90万円の売上を上げなさい」ということです。
では「3倍」の根拠は何なのでしょうか。それを理解するには、会社が売り上げたお金を何に使っているのかを理解するが必要があります。
以下の条件で会社負担や会社の人件費率を考えて、どれだけ稼ぐことが必要か計算をしてみます。
・ある社員の月給が250,000円とします。
・社会保険料、厚生年金、雇用保険料の半分を会社が負担し、その割合は給与の15%
・・・会社負担 37,500円/月
・賞与は1年当たり給料の1ヶ月分
・・・会社負担 20,800円/月
・5人に1人間接人員がいる
・・・直接人員1人が稼ぐ必要がある、間接人員の給与分 83,000円/月
※売上=利益とします。
ここまでの合計が、250,000円の給与を支払う場合、実際に必要な1人当たりの人件費の総額となります。
250,000+37,500+20,800+83,000=¥391,300
・材料費や各種経費など、人件費以外にかかる経費を考え、人件費を50%として計算し、必要な売上額を出します。
→462,500 ÷ 0.5 = 925,000円
お分かりいただけたでしょうか?
ざっと計算して、給与300,000円とした場合、稼ぐべき売上は925,000円となりました。
約3倍です。ここでは分かりやすくするために人件費のみで計算していますが、実際には宣伝費用や家賃、光熱費なども別途かかってきます。
もちろん売上高に対する人件費の割合や間接人員の人数などは会社により異なりますが、少なくとも300,000円の給料をもらうのであれば会社はこれくらいの金額を人件費として計算する必要があるのです。
秋葉原を駆け回る
当時担当いていたエリアは千代田区でした。秋葉原のビルを飛び込みしまくりました。
扱っていた商材は週刊掲載の広告で、平均単価は15万円程度でした。
9割は、冷たい対応でしたが、書店やネットカフェのお客様と取引することができて、辛くも達成することができました。
いまでも某書店で成人漫画に囲まれた一角で商談したのを忘れられません。
コスプレ居酒屋にも担当者と飲みに行きました(担当者さん今も元気からなぁ…)。
フィールドセールスのアキレス腱
上記の経験から学んだことはいくつかあります。
ポジティブなものを挙げるとすれば、
・あきらめない不屈の精神
・顧客のために一所懸命やること
でしょうか。
一方で、ネガティブな面もありました。
・自分自身に体力的・精神的な負荷が高く、健康被害の危険がある
・顧客のニーズがわからないままアタックする
「秋葉原を商圏として営業をする」ことで営業の在り方を考えるきっかけになりました。
営業の効率的な方法に関してはまた別の機会に寄稿します。
読んでいただきありがとうございました。