仕事とスキル

キャリアビジョンを語る前に絶対にすべきこと

帰省時の話。母親から「仕事の調子は?」ときかれ「平均点やな」と答えたら「あんたにビジョンはないのか?」と返されて、おどろいた。ビジョンという言葉はパート経験しかない50代の彼女にも浸透している。

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就職活動あるいは、新人時代に「10年後はどうなっていたい?」「理想のキャリアビジョンは?」ときかれて答えるのが苦痛でたまらなかった。キャリアビジョンなんて考えていなかった。バンドばかりやっていたので、上位校卒のフリーターも多い。ましてや私はジミヘンのように27歳で死ぬと思っていた。

当時は、それくらい先のことを考えることはしたくないし、できなかったのである。

形骸化したキャリア面談の落とし穴

新卒1年目の夏にギャル男風の先輩に突然受け入れられた。客もいないし、売上げもないからクレームも入るわけではなかったので、不思議に思いながら面談ルームに入った。開口一番。

「おまえってさ、将来どうなりたいの?」とギャル男先輩

「え?」と私

「”え”じゃなくて…さ。

今日は詰めないからお前のWillを言ってみ?」とギャル男先輩

「…コ、コ、コ、コピーライターに…なりたい……で…す」と私

「営業職じゃなくて?、ウチで出世したいじゃないの?」とギャル男先輩

イライライラ…10分後終了。

これは悪い例だ。先輩もそうだが特に私だ。先輩の問題点は部下に面談の意味や予定を伝えていないことだが、私の場合は2つ悪い点がある。

1つ目は、関係性や打ち解けていないうちに転職に匂わす発言をしてしまった点である。この時期に意図なく本音を言う必要はなかった。

2つ目は、先輩同様キャリア面談の前に、自分の評価やどんな仕組みで今後評価をされるのか抑べきであった。そのうえで、この面談に臨むべきであった。この面談後「あいつ。やる気ないっすよ」と悪評が流れてしまった。

キャリアを考える前に身近な評価基準をおさえろ

前置きが長くなってしまったが、本日のテーマは「会社でのキャリア」に関してである。

日常に保証はない。私も当時は今日を生きることで精いっぱいで、10年後なんて…想像もできなかった。

しかし、しばらく会社で働くのであれば、自分がどのような仕組みで評価されて、今後どういうステップがあるのか​​絶対に把握すべきである。10年先は考えなくてもよいが、今後どのような階段があるのか​​明確にイメージしてほしい。

1年目の社員は意外と人事評価の基準を知らない。ボーナスは天から降ってくるものと思ってる人は多い。それは危険である。

ポイント

すぐ確認すべきこと】

・会社規定書など評価制度に関して内容を確認する
・OJT担当者に評価で一番大切なファクターは何かヒアリングする
・仲の良い人事担当者に評価制度の内容を確認する

【今後すべきこと】
・タイプが似ていて、仕事の
やりかたに共感できるロールモデルを探す・あくまで会社の中での目標・野望を言語化し紙に
書く・目標達成までのストーリーを妄想し、紙に書く

そして、会社の中で確実に成功体験を積んで、資金と勝てる確信をもたらし起業や転職を踏み切ることをお勧めする。大きなことを言うのは良いが、具体的なプロセスや戦略がないと絵空事になってします。まずは身近な成功を積むために、身近な評価基準を理解することをおすすめする。

プロセスや戦略を描くことの大切さ

・その瞬間に生きるというコンセプトは自己満足できるが、まわりに「リスク」だと判断される。会社への不満や転職を口にすることも同じ

・ビジネスは人の評価でできている。評価軸を理解して、ねらうことが大事。「計画性」が自分の身を救う

・中期的なプロセスや戦略を練ることは意外と楽しい。妄想でも良いのでやってみてるべき。紙に書くとそれが、意識に棲み込んで自分の生きる指針となる。

ビジネスにおいては「計画性」を持つことが大切になる。意外と計画を立てることはメンタルにもいい影響をあたえることを、大きな遠回りした後、気づいた。

ビジネスを離れたら誰がどんな性格・人格でもよい。自分の好きなように生きれば良い。

ただし、ビジネスは成果をだすことが求められる。そのために計画性と戦略は必要で、どのような結果になれば喜んでもらえるのか評価基準の理解が必要だ。

自由気ままに何も考えずに生きたい私も、自分の事業においては、目標を設定し、割と細かいマイルストーンを紙に書いてカバンに忍ばせている。キャリアビジョンを語るとき実現するための「戦略」と「評価」がセットであるべきだ。

人間は具体的に想像したことはほぼ100%に近い確率で現実化しているそうだ。

みなさんにも素晴らしい未来があらんことを切に願っている。

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