小さな頃は、校区内に必ず駄菓子屋が数件あって、ことあるごとにチェリオとなにかを買うのが楽しみだった。
ガチャガチャなのか、お菓子なのか…なけなしのお金でやりくにしなければならない。
そして、店内に並ぶ謎のおもちゃが欲しくてたまらなかった。親にせがんでも買ってもらえない。祖父母が運よくそこにいたら買ってもらえるかもしれない。
「大人になったら好きなだけ買ってやる」と思って、地元に戻れば、駄菓子屋そのものがそこになかったりする。
時代の流れとは言え、寂しい。
Contents
駄菓子どこで買えばよいか問題
お菓子は、コンビ二でも買える。
しかし、単価が高い普通のお菓子の棚では、100円で「これとこれとこれ」といった迷って選ぶ楽しみはできないだろう。
わざわざイオンモールに行くことも興ざめであろう。
駄菓子どこで買えばよいか問題は、私の中で解決していない。
駄菓子屋カルチャーがなくなるのは、子どもにとってもマイナスかもしれない。
おもちゃどこで買えばよいか問題
20年くらい前からおもちゃの専門店は姿を消しているように思う。
トイザらスも店舗再編を余儀なくされている。
子供でいた~い ずっと、トイザらズキッズ 大好きなおもちゃに囲まれて~ 大人になんか~なりたくない 僕らはトイザらズキッズ♪
というCMソングがニートを助長しているという冗談のような批判もあった。
駄菓子屋もおもちゃ屋もなくなって、どこで、かわいい物欲を満たせばよいのか?「いつかはきっと買ってやる」というかわいい目標をセットするればよいのか?
家電量販店か?いや、あそこは誕生日か特別な日に連れてってもらうスペシャルな場所だ。
ほかにどこがあるだろうか
100円ショップ探訪
おもちゃ屋問題のひとつの解は、100円ショップにあるかもしれない。
色とりどりのおもちゃがたくさんならべられている。
プラスチック製品のため、なんでも舐める乳幼児に与えるのはちょっとはばかれるが、3歳児の小さな購買意欲を満たすのはちょうど良いかもしれない。

何点か買ってみた。
トミカ ふんわりライダー

袋を開けたら、トミカが入っていると思っている子ども心をやさしく裏切るふんわりグライダー。
まさにトミカの新しい広告媒体だ。
めちゃくちゃよく飛ぶが、トミカも後日せがまれることになる。
ウォーターバトル サンダーバースト!! クリアサンダー 水ピストル

水鉄砲である。
サンダー バーストといった音の感触が心をくすぐるがシンプルな水鉄砲である。
現代でも100円で水鉄砲を変えるのは嬉しいのではないか。
夏休みの終わりややや過ごしやすくなった秋口ごろに、水鉄砲でバトルをやったことが懐かしい。
水鉄砲はあるかと聞かれれば、大人たちは100円ショップにあると回答すればよい。
クラシックマイギター

これはおじさんの趣味である。子どもは興味を示さない(笑)。
チューニングが難しく、フレットも狭いため、コードは引けないかもしれない。
ギターを名乗っているが、弦は4本である。
余談であるが、2020年現在、ニューヨーク・タイムズ紙の新しいレポートによると、ギターの売り上げは大きく伸びている。
フェンダー・ブランドのギターは過去最高のセールスを記録している。また他のギターメーカーも売上も好調とのこと。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の影響で、家の中にいる時間が増えたのが一因とされている。
末尾に
以前同僚から「おもちゃは100円ショップがいいですよ」と言われていたが、探訪するまで侮っていた。
コレクションとして資産化するなどの機能は果たせないが、ちょっと買って、遊んでみる程度であれば十分ニーズを満たせる。
コスパが良いかもしれない。
また限られたスペースに色とりどりのおもちゃが、たくさん並んでいるのは小さな購買意欲を掻き立てる。
数多い中から本人に「今月の1個」を選ばせるのは、良い教育になるかもしれない。
現代の中にもあの風景はまだある。