●はじめに
今回は、社会人経験が比較的浅い方が体験する「わからないことがわからない」現象とその対策に関してお話します。
皆さんもバイトやビジネスの場で、上司先輩から「指示に関しては質問ない?わかった?」などと矢継ぎ早に責め立てられて、流れで「大丈夫っす」と回答して後々大変な目にあった経験はあるかもしれません。
まさに今そういう状態という方もいるかもありません。本稿では何故そういったことが起こるのか、またその対策に関して考えていきます。
話のポイント
- わからないことがわからない現象には理由がある
- ゴールと現在地のGAPをあきらかにしよう
- 相手は忙しいかもしれないから聞き方を変えてみよう
●「わからないことがわからない」現象なぜ起こる?
私の体験から考えられる原因は2つあります。
①知識・経験不足により今後の行動がイメージできていない
仕事には必ず「完成」や「完了」といったゴールがあります。依頼された仕事が完了している状態は何か、理想の状態は何かイメージできないと「何をすべきなのか」わからないはずです。「ゴール」(理想)とかかか「スタート」(現状)のGAP(差)が何か自分自身で言語化できる状態か確認する必要があります.GAPというのはその仕事で新人がつまずく箇所や難しいところです。仕事のキーとなる部分をなるべく理解することが大切です。
②上司先輩からの高圧的(のように見える)な態度で心理的な負荷がかかっている
あなた自身に非はないが、上司先輩の態度や雰囲気で、「わかないがわからない」状態をつくりだしてしますケースもあります。大抵上司先輩は別の仕事に追われています。そのため部下への指示命令の内容が曖昧で、かつイライラしながら説明する場合も想定されます。また、マウントを取るためワザと高圧的に説明する方もいるかもありません。経験が浅いと圧倒されて、雰囲気に呑まれ、思考停止やパニックになるかもあるかもしれません。そのケースの場合、仕事の内容そのものではなく、「空気」「雰囲気」という類のものによって、正しく思考できなくなっていることを自覚する必要があります。
●情報を取得して、整理することで回避できる
ここからは対策に関してお話します。先ほど述べた①②の状況を打破する方法として有効なのは仕事完了までの「ストーリー」(物語)をイメージすることです。もし「ストーリー」(物語)イメージできない場合具体的な方法としては上司先輩に再度質問をすることをお勧めします。
①情報を取得し、整理する
『この仕事のゴールはどういう状態で、そのためには何が必要ですか』 『仕事で気をつけるべきポイントを教えてください』など追加質問するのが手かもしれません。「ストーリ」(物語)なので、主人公が旅に出てボスを倒すまでの一連の流れのようにどんなタイミングでどんなことをすれば良いかなどを時系列に整理し確認するのが良いでしょう。
②聞き方を変える
忙しい上司先輩を相手にする場合は、 『効率的に終わらす方法ありますか?』 『こうやると絶対失敗する悪い例ありますか?』など多少確度を変えることも有効です。
または、その場の質問は止めて、自分自身が冷静に頭の中を整理したうえで、質問すると良いでしょう。
●就活生・新社会人へエール
就職活動や初めての仕事に取り組み際にはいろいろ不安になることが多いと思います。ゴールが見えないと漠然とした不安に襲われます。社会人経験がまぁまぁのおっさん(私)でもそうです。その際はぜひゴールがなにか言語化し、ゴールにたどり着くまでにすべき階段(倒すべき敵)が何かを理解することが大切です。キーとなる部分を認識し、整理してください。そうすると自ずからやるべきことが見えてきます。
●まとめ
「わからないことがわからない」現象
【要因】
・知識・経験不足により今後の行動がイメージできていない
・上司先輩からの高圧的(のように見える)な態度による心理的負荷
【対策】
・情報を取得して、整理する。そして、仕事完了までの「ストーリー」(物語)をイメージする
今後も「就活」「転職」「ビジネス」「生活」に役立つ内容を書いていきます。またお会いしましょう。